お勧めの2冊/マセラティ/フェラーリ/ランボルギーニ/アルファロメオ/イタリア車/専門店/パーツ/横浜/ミラコラーレ
2009年06月07日
最近、活字中毒が再発しありとあらゆるカテゴリーの
本を読破しています。クルマに関する書籍ではここに挙
げる2冊が読み応え満点でした。
「港区ではベンツがカローラの6倍売れている」
〜データで語る格差社会〜 清水 草一著
清水 草一氏といえばMJブロンディ名義でモータージャーナリスト
として活躍しながら、「クルマの女王 フェラーリが見た日本」等
フェラーリ本を多数執筆されていらっしゃいます。
私にとっては題名が刺さりました。内容は8章で構成されており、
第1章 ベンツ格差、第2章 豪邸格差、第3章クルーザーとスーパ
ーカー、第4章 別荘格差、第5章 カード格差、第6章外国人格差
第7章フーゾク嬢格差、第8章生活保護格差ととても興味深いカテ
ゴリ−となっています。
第一章ではベンツは港区では10人に1台、荒川区では100人に
一人。カード格差の章ではアメックス プラチナカードの上に存在す
るチタンカードの真意、クルーザーをローンで購入する場合の困難
さ等一般人の日常生活では全く別の世界の話が網羅されています。
疲労時などにアタマを柔らかくさせるにはとても効く1冊です。
扶桑社新書 ¥756ー
「スーパーカー誕生」 沢村 慎太郎 著
実はこの本は2008年10月に発行されておりすでに半年以上
経過しています。噂では重版は無く現在市場にあるのみとの事です。
沢村 慎太郎氏はカーマガジンをはじめ専門各誌に辛口の評論を
展開しています。この本は氏の処女作となるものであり、帯にもある
ように正しく渾身の一冊と呼ぶに相応の内容となっています。
ページ数は800ページ以上に及び価格は¥4980ーですが、内容
の濃さを考えれば充分納得の金額でありむしろバーゲンプライスにすら
感じます。
大きく4章から構成されておりそれぞれの章に細かく少章が存在しま
す。・ミドシップの考古学、・すべてはミウラから始まった、・誰が308を
造ったか、・極東からの挑戦状(Honda NSX)、現代のエドニスや、ガヤ
ルド、まで網羅しています。内容は基本的には技術関係にウエイトが掛
けられています。沢村氏は実際にイタリアを何度も訪れ、当時製作にか
かかわったエンジニア、デザイナーを訪問しコミュニケーションを築きあげ、
インタビューを行っています。この本には、今までの定説を覆す新たな
真実も収録されています。
私はこの本にめぐりあえて本当に幸せです。また、筆者である沢村 慎
太郎氏にエールを送ります。
文踊社刊
by オオソノ